快方に向かっている

■2月10日土曜日の昼時点の状況

 熱はもうほぼ平熱。というか「発熱している」という感はまったくなし。

 頭痛や倦怠感だが、一昨日辺りから市販のロキソニンプレミアムではなく医者から処方されているロキソニン60mgを(やはり処方された薬をきちんと服みきるべきだと思ったので)毎食事後に服用しているので、それの効果があるのかも知れないが、まったくと言っていいほどなし。

 喉の痛みや咳は相変わらずだ。周囲のコロナ感染経験者たちから聞かされているとおり、これが完全に治まるのはまだまだ先なのであろう。前述の薬に加えて市販の咳止めの薬も服んでみたが効果はまったくと言っていいほどなし。やはりコロナウイルスに起因する症状に風邪が起因する症状向けの薬を服んでも無駄ということか。

 喉の痛みと咳を除けば、もうほぼ元通りだ。しかし、まだ規定日数に達していないので外出は控えているのはもちろん、自宅内でもまだ隔離されたまま。

 正直言って退屈。いやそれ以前に、この抑圧された状態にもうウンザリである。先週はほとんど仕事を休んでしまった。コロナが第5類になる前がどうだったのか忘れたが、今やコロナでの休みは特別休暇の類ではない。有れば有給休暇消化だし、無ければ欠勤扱い。私は幸い前者であるが、やっぱり何か納得がいかなくてモヤモヤしている。何にしろ無駄に時間を消費するだけの日を何日も過ごしてしまったことが(それが「養生」であるにしても)その時もそうだし今もすごいストレスとなっている。

 私は昔からそうなのだが、自分にとって「こんな時間の経過の仕方は無益」と思える時間にとてつもなくストレスを感じてしまう。例えば「勤務中に今日やるべきことをすべて終えたが、まだ定時までに時間があるので帰るわけにはいかない」という状態で定時になるのを待っている時間とか、「やったところで後で絶対に変更が入ってやり直しとなることがほぼ間違いないのに政治的思惑でやらされている時間」とかがそれだ。今回の事例はそれらには該当しないと言われれば確かにそうなのだが、どちらにしろ何もせずにただただ時間が経過していくのをボーッと眺めるしか手立てがない状態というのは、やはり少なからずストレスを感じてしまうのである。

 とはいえ、では日々無駄な時間を作らずに生きているのかと訊かれたら、実は全然そんなことはなくて、ほぼ毎日のように時間を無駄に過ごしている人間なので、「だったら今更ウダウダ言うなよ」と自分でも思うのだが、人生の残り時間を無視できない年齢ともなると手前勝手にストレスを感じてしまうのである。

 話が逸れたので戻す。

 とりあえずコロナの症状は収束に向かっている。明日くらいで喉の痛みと咳を除けば平常に戻るであろう。感染経験者が言うには、「治ったら体に抗体(or免疫?)ができるから治ってから6カ月くらいまではオマエはコロナウィルスにとって最強!」らしい。しかし「本当にそうなのだろうか?」と疑り深い私はそう思ってしまうのとウィルスは今もやっぱり変異していくということを考えると安易に「ワシは最強じゃ!」とふんぞり返る気にもならない。ここはやはり後々のことを考え、更には例えば連れ合いが感染した場合等を考え教訓を書き残しておく。


 ・感染者とは絶対に接触しない。

 コロナに感染した人間との直接的な接触は絶対に避ける。これはもう大前提。医療関係者であるならばまだしも、そうでなければ身内であれ直接的な接触は避けるべきである。


 ・微熱を侮らない。

 コロナに感染すると高熱を出すというイメージが強く私もそう思っていて、しかるに「微熱ならコロナではない」という考えを持ってしまっていた。しかし今では複数回打ったワクチンの効果により仮に感染して発症しても高熱が出ない場合がある。実父がいい例だ。実父はMAX6回のワクチン接種済であったからだろう、微熱が三日続いただけで済んだ。世間で報告されている(今回私が経験したような)キツイ症状なんて全然出なかったようだ。そんな人間を見たら大概の人は実父がコロナに感染しているだなんて思わないだろう。よって微熱がある人間と接触する場合は要注意だ。いやできれば接触しない方が無難である。


 ・まだまだマスクは外すな。

 コロナが第5類になってマスクの装着は各個人の判断に委ねられるようになったが、外出する際や人混みの中にいる場合はまだまだマスクをするべきだと私は思う。確かにマスクをしているからと言ってコロナに感染しないわけではない。しかし、それでもやっぱり私はマスクをすることを強くお勧めしたい。

 確かに今回の私のケースではマスクをしていたのに感染したのだけれど、今回のケースは8畳ほどの狭く、かつ締め切った空間の中で発症者と数時間もの間共に過ごしたからであって、これはもう防毒マスクならまだしも市販の不織布マスクではどうにもできないケースである。しかし、このような極端なケースでなく、どこにウィルスが潜んでいるかわからず、どこで感染するかわかったもんじゃない、というような日常茶飯事的なケースが常となった現状では(もはや感染するかしないかは「運」のレベルであろうが、可能性を少しでも少なくするためにも)マスクをすることは必要最低限の防御策だと、発症経験者となった今の私は、そう思わざるを得ない。


 ・ロキソニンを常備しておく。

 すべての人に効果があるかどうかは不明だが個人的には「ロキソニンSプレミアム」という市販薬がよく効いた。もちろんこれはコロナをやっつける薬ではなくコロナによって発症した症状を和らげる薬だ。コロナかどうか疑わしい症状が出たら、とりあえずこれを服めば少しは症状を和らげることができるだろう。

 またコロナが発症したと判明した場合、医療機関によってはロキソニンではなくカロナールという薬を処方するようだが、身内の感染経験者によるとカロナールはほとんど効かず、結局市販のロキソニンを服んで凌いだらしいので、医者にかかった場合もロキソニンを処方してもらった方がよいと私は思う。

 ちなみに重症化が疑われる場合は「ゾコーバ」という薬が処方されるが、これは薬価が高く、健康保険の3割負担で9,000円する。私の場合は肺や心臓に持病はなく血中酸素濃度も98%あったので必要なしと自己判断したが、必要であれば高価云々は言わずに処方してもらうべきであろう。一時のケチが命取りになるなんて馬鹿らしいことが起こらないためにも。


 ・かかれる医者を予め探しておく。

 近くに大きな病院があればまだしも、私のように近所に個人医しかないという地域に住んでいる場合は、どの医者がコロナの検査をしてくれるかを事前に調べておいた方がよい。

 コロナ禍以降、個人医は発熱にとても敏感で「発熱している場合は先に電話をしろ」というところがほとんどだ。電話をしても自分のところには来させずに、やんわりと他の医者をあたれと言ってくる医者がいるし、扱っていても対応が消極的である医者も多い。私が今回かかった医者も最初に電話をした時の受付の人間の応対の口ぶりがけっこう消極的だった。最初は受付時間を盾に「できたら他に行ってくれないかなぁ~」感が漂っていて正直言って不快であった。しかし、かと言って体フラフラの状態で他を探す気にはなれなかったので何とか頼み込み、その後検査と診察を受けることができた。もし以前からコロナに対応している医者をサーチできていたら今回の私のように発症してからアタフタすることがないであろうから、まだ感染していない方は是非とも事前に調べておかれることをお勧めする。

 ちなみに私を診みてくれた医者や看護師はきちんと事にあたってくれた。

 思うに対峙してくれる医療関係者は皆真摯だ。問題は受付のパート事務員の質であろう。診療科目に関わらず個人医の受付に偶にいるが、どうしようもないほど愛想の悪すぎる事務員とか、自分は医療関係当事者ではない(単なるパート)と思っている事務員には本当に辟易するし、どんなに良い医者であっても事務員の質が悪すぎると「こんなところに二度と来るか!」と思ってしまう。(もちろん医者自体が世間ズレした「クズ医者」であったら事務員の質云々に関係なく二度と行かないが……)確かに医者にとってもコロナ患者は悩みの種であろう。それが素で院内でクラスターが発生でもしたら目も当てられんだろうから。そんなリスクを負ってでも真摯に対応してくれる人たちがいるまともな診療機関を事前にサーチしておけば本当に安心だと思う。

 何だかんだ書いたが、結局のところ「備えあれば憂いなし」ということだと思う。


 ちなみに今頃になって気が付いた。先ほど実姉から差し入れのあったパウンドケーキを食ったのだが味がしない……。

 というか、味がわからん……。

 連れ合いが淹れてくれたコーヒーもコーヒーの味がせず、ただの熱湯である。

 試しに「柿の種」も食った。食感はまさしく「柿の種」であるが味がよくわからん。「ムーンライト」というクッキーも食べた。クッキーという食感はわかるが、やっぱり味がない……。

 これはコロナの後遺症としてよく耳にする「味覚障害」というやつか? そういえば匂いもよくわからん。

 これって時間が経てば元に戻るのか? それとも後遺症として残り続け、もう元の状態には戻らないのだろうか?

 ネットを見るに2週間程度で治るという報告がある一方、2年経っても完全に治っていないという報告もあった。私の場合はどちらになるのだろう。もし後者となった場合、食べることが楽しみと言ってもいい人間にとってこれはもう絶望に等しい……。願わくば喉の痛みが去るのと同時に味覚と嗅覚が元に戻ることを望む。


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