備忘録_3月2日(土)_新しいスマホ
■3月2日土曜日のこと。
ディーラーで車の1カ月点検を終えた後、そのまま連れ合いと共に某ショッピングモールにある楽天モバイルのショップに向かった。スマホの機種変更である。
先月の最終週になって、いきなり私のスマホが末期症状になった。具体的にはバッテリーの持ちが異常に悪くなり、フル充電しても(何も使わなくとも)2時間ほどでゼロになってしまうようになった。例えば起床時に100%までフル充電した状態であっても職場に着くころには(何も使っていないのに)20%くらいにまで減ってしまい、やむなく充電しながら使わねばならないという状態になってしまったのであった。
スマホは私の私用スマホであって、勤め先から支給されているわけではないから本当は使いたくないのだけれど仕事でも使っている。(だからと言って会社から何らかの手当てが出ているわけではない。機器代も通信費も個人で賄っている。世間でもよく聞く話だが、私用スマホを仕事でも使うのが暗黙の了解と言うか当たり前になっている。個人的に思うのだが、これって本当におかしな話である。)また、仕事だけでなく普段の生活でも今やスマホがないと不便極まりない社会になってしまっているので、スマホが普通に使えないのは、ある意味死活問題と言っても過言ではない。
今のスマホはもう5年近く使っているのでバッテリーがダメになってしまったのだろう。もちろん直近でインストールしたアプリが暴走していて異常に電気を消費しているのではないかという疑いがあったから、怪しそうなアプリをアンインストールするなどしてみたのだが症状は一向に変わらず、これはもうバッテリーが経年劣化してしまい、バッテリーを簡単に交換できるような機種ではないから、新しいスマホに機種変更するしかないという結論に至った。
機種変更は前回と同じようにネットで自分で手続きしたかったのだがバッテリーだけでなくいくつかのアプリの動きそのものもレスポンスが異常に遅くなったり、そもそもアプリが起動しなくなったり等、いつスマホとして動かなくなるかわからない状況で、すぐにでも代替機を手に入れねばならない状況にまで陥ってしまっていたので今回は実店舗に行くことにしたのであった。
楽天モバイルのショップに行ったところ、すぐに受け付けてもらえた。こういう実店舗って予約せずに行くと待ち時間が半端ないと聞いていたし、他のキャリアのショップなんかで待ち客がわんさといる状況を何度か見たりしていたので、どれくらい待たされるのかと思っていたのだが予想外にガラガラ。「楽天モバイルって大丈夫なのかなぁ?」と楽天経済圏にどっぷり浸かっている私としては今更ながらにちょっと不安に思ったが、それはそれとして、待ち時間ほぼゼロであったので良しであった。
担当者とあれこれ話をしつつ目当ての機種のことを聞いたが残念ながら予想どおり店舗は「在庫なし」であった。
私が欲しかったのは日本の某メーカーの最新から一つ前のモデルのもの。これだと月々の支払額が最新モデルの半額くらいになる。写真や動画撮影は並みレベルで良い。音質だって並みで良い。ゲームは全然やらない。電話とメールとLINE、それに写真が撮れてネット検索ができてYOUTUBEが観れたらそれでよい。だから最新の高スペック機なんていらなくて型落ちで十分なのだ。もちろんiphoneのようなバカ高いスマホなんてハナっから買う気なし。アンドロイドのエントリーレベルで十分だ。
しかし在庫がないと言われればどうしようもない。楽天モバイルのネットサイトだと在庫があるから買えるものの、注文してから実際に送られてくるまでに少なくとも3~4日はかかる。つまり新しいスマホが使えるのは次の土日くらいになるわけで、そうなるとそれまでは今のスマホを使い続けねばならないのだが、それだと公私ともに支障が出ることは必至で、それはけっこう困ってしまうことだ。
仕方がないから最新モデルを買うしかないかと思ったのだが、そうなると月々の支払いが想定していた額の倍になる。住宅ローン代で青色吐息であるところに今月から車のローン代が加わった。毎月固定費を払っているものもあって、言ってみればそれもローンみたいなもの。個人的にはもうこれ以上ローンの類は増やしたくなかったから「一括で払いたい」と連れ合いに話したら「一度にこの額が出ていくのは今はキツイ」と言う。
そうなのだ。
スマホ、いやガラケーの頃からそうなのだが機種変更をする際は常に私と連れ合いの二人で同時に行う。それはどちらかのスマホが正常に動いていたとしても、である。しかもまったく二人とも同じ機種に変更する。理由は簡単だ。
一つ目の理由は、連れ合いは一応スマホを使えるものの、設定はもちろん日々の簡単なメンテも自分ではできず、更には何か問題が発生してもその対処がまったくできない人であること。
二つ目の理由は、一つ目の理由に伴い私が連れ合いのスマホのメンテの一切合切ををせねばならず、そうなると機種が違うと面倒なことが余計に発生するから。
三つ目はどちらかが新しくしたら自分も新しくしたいという欲求をお互い抑えられないから。
そういうことで今回も連れ合いのスマホは問題なく動いていて機種変更をする必要はないのであるが、連れ合いの分をも含めて2台買わねばならず、最新機種を2台分一括で支払うと軽く10万円を超えてしまうわけで、これ以上ローンを増やしたくないという私と、いきなりの10万円超えの出費は痛いという連れ合いが凌ぎを削ったのであった。
結果は分割払い。
と言うのも買ったのは当初思っていた機種ではなく、同じメーカーの同じシリーズの廉価版と言える機種。それならば想定していたモデルの最新モデルの半額くらいの価格だったから。更には「最新モデルだって、どうせまた3年くらいでバッテリーがへたってくるんだろう」というのと前述の「電話とメールとLINE、それに写真が撮れてネット検索ができてYOUTUBEが観れる」レベル(連れ合いは、それプラス「ツムツム」ができる)であれば良い、ということで、それなら安い廉価版でも良かろうと思ったのだ。そしてそれを2台とも24回払いで購入することにした。それだと毎月の支払は当初予定していた額とほぼ同じで私自身「その程度の分割支払い(つまりローン)なら許せる」という思いに至った。
機種が決まれば話は早い。すぐに購入の手続きをして、ほどなく新しいスマホをゲット。何だかんだで1時間ほどショップに滞在していた。
その後すぐに自宅に戻った。時刻は午後2時半。
そこからスマホの本当の機種変更を実施。
・GoogleDriveにスマホ全般のバックアップを作成。
・LINEのトークのバックアップを同じようにGoogleDriveに作成。
・使用している諸々のアプリ、例えば楽天Edyといった機種変更のための作業が必要とされるアプリの、その操作方法などを予め確認。
・その他諸々のデータを念のためPCに別途バックアップ。
特に連れ合いからの「絶対に確実にツムツムのデータを引き継いで!」という要求は必須。しかしツムツム自体のデータがスマホ内のどこにあるかなんて、どうやったってわからず。数年前にやった時もそうであったがLINEの引継ぎさえ間違いなく行えば、それに付随してツムツムも新しい機種に引き継がれるから、それの手順を念入りに確認した。
結果、何とか無事に私のも連れ合いのも機種交換できた。アンドロイド端末からアンドロイド端末へ、しかも新旧とも同じメーカーということもあって各種データの移行はスムーズに行われた。またLINEをはじめとする各種アプリの移行も予め方法を確実に調べていたこともあって、すんなりと終わった。とは言え最終的に2台とも普通に使う状態にするまでには数時間かかったし、OSがかなりアップグレードして、それまで使えていたアプリが使えなくなって、その代替となるアプリを探してインストールして設定するなど煩わしい作業もいくつか発生しイライラが募ったりもした。
自分で言うのも何だが、おそらく私は長らくITの世界に居続けている人間だからこの歳になってもこういうことができると思うのだが、一般の高齢者、いや高齢者でない人でも、こういうことを自分でやるっていうのは至難の業であろう。いくらネットにやり方が載っていたとしても、例えば連れ合いに「それを見て自分でやれ」と言ってもまず不可能であろう。それは楽天モバイルでなくても例えばドコモでもソフトバンクでもauでも同じであろう。そういうものが社会のインフラ上、いや普通の生活上なくてはならないものになっている(いや、されている)というのは、考えるにけっこう恐ろしいことであるし便利どころか実はとてつもなく不便なものではないのかという思いに至ってしまう。
もちろんショップでは移行作業を代行してくれるみたいだが馬鹿にならない金額がかかるし、それにすべての移行をやってくれるわけではないから結局はどうしても使用者が不利益を被る事例が発生する。
いったいいつになったら使用者がこういうことから解放されるのであろうか。社会生活を送るにあたり(嫌でも)スマホがないと満足に各種サービスを受けられない社会にしようと突き進むのであれば、例えば誰でも簡単に機種変更やらメンテナンスができる仕組みなりシステムなりを作ればいいのに、そんなことになったら甘い汁が吸えなくなる輩が黙っていないからなのか、世の中一向にそういう方向に向かう気配がない。それに今回痛烈に思ったが端末に添えられている紙のマニュアルって「クイックスタートガイド」という名目の紙一枚。大昔のような分厚いマニュアル冊子を添付しろとまでは言わないが「こんな紙一枚でどうしろって言うの?」って思う。いや「電子マニュアルがありますからダウンロードしてください」っていうのがメーカー側の言い分なのかも知れないが、それって結局はPCなりスマホなりをある程度使える人間であるか、もしくはそういう人間が近くにいるっていうのが前提なわけで、そもそもそういうものに疎い人は、おそらくは自分一人では何もできないのではなかろうか。
一応の機種変更作業は夕食(胡麻豆乳鍋)を挟んで午後10時半頃までかかった。気が付けばもはやさすがにギターの練習はできない時刻。今日の練習は諦めて風呂に入り、その後引き続き新しいスマホの細々とした設定をしたりしていたら、あっという間に深夜になったので、午前1時ごろに就寝。
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