日本海に向かう。
■3月15日(金)の夜の天気予報で、翌3月16日(土)は朝から一日快晴で気温も最高で18℃という4月並みの暖かい日になると聞いた。それで「ロンツーしたい!」虫が騒ぎ出したので連れ合いに明日は特に何も用事がないことを確認した後、「明朝気が向いたらちょっとバイクで遠出してくる」と告げた後、午前零時頃に就寝。
翌3月16日(土)午前7時半頃に起床。前述のとおり天気予報では今日は暖かい日になると言っていたが、やはりまだ3月ということで朝の気温はさほど高くはなかった。昨夜寝る前に午前6時くらいに起きて出かけようかという頭がちょっとあったのだが、さすがにそれは避けて正解だった。
軽く朝飯を食らっていた頃に連れ合いも起床。私はその後着ていく服とか走るコースをどうするか等の確認。
最終的に服装は某ファストファッション店で買った長袖の肌着を着て、その上にネル生地のシャツ、更に綿の長袖シャツを着た。下は某XXXマンの冬用のフェイクレザーパンツ、そして厚手の靴下。迷ったのが上着だ。実は今冬は冬用のバイクジャケットは結局購入しなかった。買おう買おうと思いつつも買うタイミングを見逃してしまい、何だかんだでハーフメッシュジャケットとダウンジャケットを併用して事なきを得ていた。今回もそのパターンなのであるがダウンジャケットを厚手のものにするか薄手のものにするかで迷った。
天気予報が伝えているように今日は暖かくなりそうな気候なのであるが、山間のワィンディングロードを走ることを予想していたので、そうなると薄手のダウンジャケットでは少々心許ない。ではやはり厚手のダウンジャケットかと思ったのだが、それはそれで予想最高気温が当たったりしたら、おそらく「暑い」というレベルになろう。暑けりゃ脱げばよいのだが、レブルには収納スペースがほぼない。もちろんリアキャリアにはいつものようにSHADのリアトップボックスを装備するつもりではあるが、それもそんなに収納力が高いわけではないから、あまりあてにはできない。
さてどうしようか、と出発間際まで悩んだのだが出発時間あたりになって、「やはりさすがにこの陽気の下で厚手のダウンジャケットはなかろう」という結論に至り、結局前述の状態に薄手のダウンジャケットをまとい、その上にハーフメッシュジャケットを羽織ることにした。(なぜわざわざダウンジャケットの上にハーフメッシュジャケットを羽織るのかと言うと、ハーフメッシュジャケットはバイク用であって内側の背中、両肩、両肘、両胸にプロテクターが装備されているからだ。ダウンジャケットがバイク用のプロテクター装備であれば、それだけでいいのだが、普通のダウンジャケットなので、やはり別途何かしらプロテクターが装備されたものをまとう必要がある。他にフルメッシュジャケットもプロテクター装備可能のものを所有しているが、これは完全に夏物だしプロテクター自体がハーフメッシュジャケットと併用しているので、まだ入れ替えていない。)
次に肝心の行先だが、漠然と日本海方面とした。おそらく(昼過ぎくらいには自宅に戻りたいという)時間の都合上、日本海までは行かないだろうけれど、日本海方面に続くワインディングロードを走り、その間のいくつかの道の駅で休憩すれば良いだろう、ということでGoogleMapの設定を実施。併せて「HONDA GO RIDE」というアプリのツーリング記録の設定も実施。
午前8時半頃に自宅を出発。
まずはいつものように国道173号線を目指す。
国道173号線に入った後はいつもならガソリンスタンドに立ち寄ってガソリンを満タンにするのだが、それは先週のプチツーの帰りに行っていたので、そのまま北上して一庫ダム方面へ向かった。気温は既に高めであったが、やはりまだ朝ということで風が冷たい。ハーフメッシュジャケットと薄手のダウンジャケットだと(薄手のダウンジャケットが完全防風ではないから)両腕に冷たい風が沁み込でくる。やはり厚手の方が良かったかも、と思いはしたものの「今だけだろう」とも思った。だって空は本当に快晴だったから。
一庫ダム辺りから兵庫県道/大阪府道604号線に入って更に北上。そして大阪府道106号線、国道477号線、府道19号線を経由し、最初の目的地である「道の駅スプリングスひよし」に到着。
ここまでの所要時間は約1時間。
まあまあの数のバイクが既にとまっていた。皆考えることは同じ。やはりこの快晴の下でバイクに乗りたいってことなんだろう。
トイレと水分補給で約10分ほど休憩。
次にそこから京都府道19号線、そして国道162号線を、これまた約1時間ほどかけてひた走って「道の駅名田庄」に到着。時刻は午前10時半。
ここは予想外にバイクが少なかった。ここには立ち寄らずに、そのまま日本海まで一気に行く人が多いのかも知れない。
自宅を出て約2時間ほどでここまでやってきた。この頃になると風の冷たさはほぼなくなっていて、この格好で正解だったと思った。天気予報通りの暖かい気候。道の所々に出ていた気温計も16~18℃を示していた。だからきっと今日は私のようなライダーが多いであろうと思っていた。
しかし実際は思ったよりも少なかった。確かに道中でそれなりの数は見かけたのだが、「道の駅スプリングスひよし」にしろ「道の駅名田庄」にしろ訪れていたライダーはどうみても「多い」と言えるレベルではなかった。やはりまだまだ「シーズン到来」とは言えないような感じだ。
ここで暫く休憩。
さて、ここからどうしようかと思った。自宅を出て約2時間経過して午前10時半過ぎ。ここでUターンして自宅に向かえばおそらく予定していた昼過ぎには自宅に戻れるだろう。それでGoogleMapを見たところ、ここからなら30分ほど走れば日本海に出れるということが判明。(もっと前から調べておけって話だと自分で思った。)具体的には「道の駅シーサイド高浜」までここからならば30分ほどで行けるということが判明したのであった。
「道の駅シーサイド高浜」は福井県の高浜町にある道の駅なのだが、実は娘がまだ小学生だった頃まで毎年のように夏になると、家族3人でよく高浜町の若狭和田浜に車中泊にて海水浴に来ていたのだった。もちろん「道の駅シーサイド高浜」も何度か利用したことがあって、思えば最後にその辺りを訪れてから既に18年が経っていたものだから久しぶりに行ってみたいと思った。だってここから30分ほどバイクを走らせれば行けるのだ。今はあの辺りもけっこう変わってしまっているのだろうが、あの頃の名残もまだまだあるだろう。何だかそれを確かめに行きたくもなった。
そんなこんなの懐かしさに誘われて、ここから「道の駅シーサイド高浜」に向かうことにした。それによって帰りの時刻が後ろにずれてしまうだろうが、午後に特に何か用事があるわけでもない。単に昼過ぎに戻っていれば、その後は何かしらして過ごすことになろうと漠然と思っていた程度だ。せっかくここまで来たのだから行ってみようと思ったのであった。
「道の駅名田庄」を出て、これまたワインディングロードを駆け抜けて(もちろんゆっくりと)「道の駅シーサイド高浜」に到着。(GoogleMapでは約30分と出ていたが、さすがにそれはちょっと嘘だったみたいで実際は約45分ほどかかった。もちろん私がトロトロと走っていたせいもあるが。)
懐かしい。ここは最後に訪れた18年前とほとんど変わりなかった。しかし高浜町に入ってからは周辺が(細かいことは覚えていないのだけれど)何となく色々と変化しているように見えた。特に18年も経つと周辺道路の整備やそれに付随する店舗ができているといった変化はよくわかった。思えば最初にここを訪れた1990年代の半ば頃ってガソリンスタンドが確か1件しかなくて、しかもそこが夜8時で閉まってしまうことを知らず、車の燃料警告灯が点灯してガス欠寸前になって焦りまくったことがあった。更にはコンビニと呼べる店なんて1件もなかったし夜に開いている商店も皆無という状況だった。その後ガソリンスタンドは増え、コンビニをはじめとする店も充実した。風呂は隣の大飯町の「あみーシャン大飯」をよく利用したものであったが「道の駅シーサイド高浜」ができてからは、そこにある入浴施設をよく利用するようになった。そしてここで夜空を見上げた時に目に飛び込んできた星空は今も記憶から消えていない。
そんな思い出の地を久しぶりに訪れて今は本当に良くなったものだと思った。(それで失われてしまったものも数多くあるのだろうけど……)
それにしてもやはりライダーが少ない。ここは駐車場もそれなりの広さがあるし海にも面しているから今日みたいな暖かい日は観光客も含めて賑わっているのだろうと思っていたが、ライダーも観光客も全然少なかった。(そもそもライダーが集まるような場所(いわゆる「聖地」)ではないみたいだから「ライダーがたくさん訪れているのではないかと勝手に思い込んでいただけなのであろうが。)やはりここら辺りは夏の海水浴シーズンが本番であって、この時期はオフシーズンってことなのだろう。
時刻は既に午後12痔半。
この後をどうするか考えた。
ここからちょっと行った所にある「青戸の大橋」を渡って海沿いの道を走ろうか?
そう考えたが、そうすると帰りがかなり遅くなる。どんなに遅くなっても夕方になる頃までには自宅に戻っていたい。夏ならともかくまだ3月であるこの時期は夕方前になると気温がすぐに下がる。昼間の気温を中心に考えたこの格好では気温が下がった状態で山道を走るのはけっこうキツかろう。それにまだまだ日が短い時期でもあるから暗くなってから走るのもできれば避けたい。
こんなふうに考えると今日はやはりそろそろ帰宅の途に就いた方が良かろうと思った。なに、気候はこれから日々どんどん暖かくなっていくのだ。再訪するチャンスはまだまだきっとある。
ということで帰宅の途に就くことにしたのだが、さて帰りはどのルートを走ろうかと検討。ここに来るのにほとんどを山間のワインディングロードを走ってきたのだから帰りは市街地を通るコースにしようと思った。昔よくそうしたように国道27号線で舞鶴を通って国道173号線に向かうルートを走ろうと思い、GoogleMapで検索。ところが舞鶴市まで出るのに40分かかると出た。さすがに市街地へ向かう道は今日のような気候であることもあって渋滞が発生していた。
検索した時点で40分ということは実際は軽く1時間くらいはかかることになるのであろう。試しにここから自宅までを検索してみたところGoogleMapは来た道を戻るルートで、約2時間10分と出た。舞鶴にまで行くのにその半分くらいの時間がかかる。舞鶴からも更に市街地を通るから、更なる渋滞もあろう。それを考えると自宅に辿り着くのは夕方かそれ以降になる可能性がある。これはちょっと無理だ……。
熟考した結果、結局来た道を戻ることにした。同じ道ではあるが反対方向から走れば景色もまた違うだろう。
そういうことで、「道の駅シーサイド高浜」を出て再び「道の駅名田庄」に行き、そしてそこからやはり再び「道の駅スプリングスひよし」へ向かった。そこで少々休憩した後、自宅へとバイクを走らせた。
午後2時40分頃にいつものガソリンスタンドに辿り着いて燃料を満タンにして、その後無事に自宅に戻った。
今回の走行距離は約215Km。燃費計算をしたら、約42Km/L。久々の高燃費であった。
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