洗車

 ■先日の土曜日の天気がとても良い日に車を洗った。

 2月の頭にやってきた新車は3月にディーラーで1カ月点検を受けた際に洗車(水洗いのみ)されたようだが、その後の菜種梅雨のような雨続きの日や黄砂によりけっこう汚れが目立ってきていた。車庫に屋根があれば、ここまで汚れないのであろうが、残念ながら自宅敷地内に車庫はあっても青空駐車。それゆえ洗車は定期的に行わなければならない。

 私は昔から洗車は手洗いだ。昔と違って洗車機は進化しているだろうから、そっちの方が楽なのであろうが、それでもこれまでに洗車機を使ったのは2回のみ。それも20年くらい前にやむを得ない理由で使ったのが最後。今も手洗いを貫いている。

 なぜ洗車機を使わないのか? 理由は(今は解消されているのかも知れないが)洗車機を通すと細かい傷がつく恐れが大であるから。昔はハズレの洗車機に当たるとけっこうな傷がついたということを良く耳にした。それに値段の割にあまりきれいにならないという印象が今も強いし、細かい箇所に関しては結局あとで自分で洗わないといけないので余計に手間がかかるという印象が今も拭えない。

 手洗いは面倒だ。体力も使う。本音を言うとできればあまりやりたくない。年齢的な体力を考えると、もう細かな傷云々には目を瞑ることにして洗車機に通す方がいいのであろう。しかしやっぱり洗車機を使う気にはなれず結局手洗いになる。

 ではガソリンスタンドの洗車メニューにある「手洗い」を利用したらどうかと言われそうだが値段が高い。それに手洗いの場合は自分でやらねば意味がないと私はずっと思っている。簡単に言うと自分で洗うから車のボディやら窓やらタイヤなどを嫌でも自分が直視することになる。それはつまりは洗車をしながら自分の目による点検をもしているということだ。洗車する間隔は2~3カ月くらいなので頻繁というわけではないが、それでも自分で洗車することによって隅々まで車を目視点検することになるというのは個人的には「一石二鳥」だと思える。それに常々手洗いをすると間違いなく車に愛着が湧く。(これは経験上絶対にそうだと思える。)

 そんなこんなで新車に対する自分の手による「手洗い」の第1回目。否が応でも丁寧かつ念入りにならざるを得ない。

 まずは水洗いだ。車に水をかけながら柔らかいタオルでボディをやさしくそして丁寧に撫でて汚れを落としていく。間違ってもゴシゴシこすってはいけない。あくまでも埃やら軽い汚れを水で流す。

 次にカーシャンプーで洗う。もちろんシャンプーは撥水効果のあるシャンプーを使い、できるだけ泡立ててスポンジと車体に極力摩擦が発生しないように洗い上げる。そしてしっかりと水で洗い流す。

 ここまでやると車体上には無数の水玉がある状態。それをハンディワイパーにてやさしく掃き流す。そして水分が少々残った状態でスプレーワックスをケチることなくかけ続けながら柔らかいタオルで拭き上げる。

 更に車の屋根とボンネットには固形ワックスをかける。屋根のない車庫に駐車しているから雨が降ればそれは直接車の屋根やボンネットに落ちてくる。撥水シャンプーで洗ってスプレーワックスを吹きかけながらタオルで拭き上げても効果はお世辞にも強いとは言えないしそんなに長続きもしない。だからそういう箇所には固形ワックスをかける。(本当は車体の隅々まで固形ワックスをかけたいのだが時間がかかるし何よりもう体力がない。)固形ワックスの効果はやはり強い。しっかりとワックス掛けしておけばだいたい3カ月くらいは大丈夫だ。

 最後に窓だ。すべての窓に撥水液を塗る。これが施工されているのといないのとでは大違い。洗車をしたらこれも絶対に欠かせない。

 ここまでの作業で約2時間半。前の車の際は2時間もかからなかったが、新車は前の車よりボディが大きくなったし、第一回目の手洗いということでかなり丁寧かつ念入りにやったから時間がかかった。まあ今回でだいたいの感じはわかったので、今後は少しは時間短縮できるであろう。とにかく4月に入ってからずっと気にしていたことをやり終えたのでその点での気は晴れた。

 しかしやはり自分はジジイになったということを洗車でも痛感した。前のそのまた前の車はステップワゴンで、洗車にそれなりに時間と体力を要したのだが30代後半から40代の終わりくらいというまだジジイではない体だったからさほど疲れることはなかった。そして次の車(今を起点で言うと「前の車」)であるフィットになると車体は一回り小さくなり車高も脚立を必要としなかったから40代の終わりからつい最近(のジジイの体になる)まで洗車に疲弊するということはなかった。ところが何を血迷ったのかフィットよりも車体が少し大きい車に乗り換えてしまい、それはすなわちまた脚立が必要となるような状況に逆戻りしてしまったわけなのだが、フィットの洗車に慣れ切ってしまっていたジジイの体だから今回の洗車は余計にきつく感じた。さてこのジジイの(これから日々老化していくであろう)体で、いったいいつまでこういう洗車ができるであろうか。おそらくはそんなに遠くない未来に洗車機に頼らざるを得ない状況になるであろうことは間違いない。それゆえそれまではできる限り手洗いを続けたい。

 余談だがバイク(レブル250SEとADDRESS V125S Limited)も同じ車庫内に青空駐車だ。但し両方ともバイクカバーをかけているので今のところ一応は「野ざらし」ではない。できれば車庫にカーポートを設置して雨の直撃から車とバイクたちを守りたいのだけれど、そんなものを設置する経済的なゆとりなんてこれっぽっちもないので、これからも車は「しっかり手洗い洗車」で、バイクは「バイクカバーと時々軽く洗車」で凌ぐしかないのでありました。

 ちなみに私の洗車の方法が正しいやり方なのか、また理にかなったことをしているのか等等、それらは正直言ってよくわからない。もしかしたら固形ワックスをかけるのなら、その前のスプレーワックスは意味がないのかも知れないし撥水シャンプーもそうなのかも知れない。おそらく単なる自己満足の世界に入っているかも知れないので、私のやり方を真似するのはお勧めしません。きっと誰も真似しないと思いますが……。

コメント

人気の投稿