自動二輪の駐車場
■この前の土曜日のこと。市の中心部の大きな駅ビル内にある眼科を受診した後、久しぶりに駅周辺を歩き回った。時間にして30分以上は歩いただろう。歩数計を見るとそれだけで約6000歩ほど歩いていた。
なぜそんなに駅周辺を歩き回っていたのかというと駅周辺に125cc以上のオートバイが駐車できる場所がどこにどれくらいあるのかを確かめるためだ。
この駅は複数の路線があるまあまあ大きな建物で、周辺には色々な商業施設があって車の駐車場はけっこうある。もちろん自転車置き場もたくさんあって一定時間は無料。125cc以下のバイク(いわゆる原バイク)用の駐輪場も自転車用ほどではないが、まあまあある。しかし125cc以上のバイク、つまり中型自動二輪や大型自動二輪用の駐車場というのは極端に少ない。((おそらくはどこの駅でもその傾向は高い。確かに中型自動二輪や大型自動二輪だと、そのままそれに乗って最終目的地にまで行くケースが多く、途中でバイクから電車に乗り換えるというケースはあまりないだろう。しかし例えば今回の私のように、ちょっと離れた地域にある目的地、特に市街地にある目的地に行く際、電車に乗っていくよりもバイクに乗っていく方が経済的に安く、かつ時間的にも効率が良い場合があるから、そうしたいのだけれどバイクをとめる場所があるのかどうかが問題になる。ショッピングモール等の大きな施設になると、それなりの場所が確保されているが、小さな施設や今回のような個人が経営する施設等である場合、自動車や自転車、原付バイク用の駐車場所だけが少ないなりに確保されているものの、中型自動二輪や大型自動二輪を駐車できる場所は用意されていないというのが現実だ。よってどこか駐車できる場所を探さねばならない。
大昔だと道端や店の前に駐車することが暗黙の了解的に容認されていたものであった。しかし今や簡単に駐禁の切符が切られるご時世だからいくらオートバイであろうとも下手な場所には駐車できない。個人的には車の場合でもそうなのだが駐禁の切符を切られる不安を抱えて変な場所に路上駐車するくらいなら、お金を払ってそういう不安に苛まれない場所に駐車したい人間だ。それゆえ今後この眼科を(検査を受診する際に瞳孔を広げる薬を点される場合等を除いて)受診する際にオートバイで来た際、どこに駐車できるかを予め知っておくために今回、駅周辺を歩き回ったのであった。
結果、自動二輪が駐車できる駐車場を3か所ほど確認できた。一カ所は2時間まで無料で2時間経過後は有料。しかし駐車できる台数は原付バイクとの併用の駐車場であるため10台ほど。残りの二カ所は自動二輪専用の有料。値段は終日で400円もしない額だが、こちらもやはり台数としては多くはない。ただ土曜日の昼前でもまあまあ空きがあったので使える確率は高そうである。
しかし今更ながらに思ったが自動二輪の駐車場所っていうのは本当に少ない。いや少な過ぎる。よく耳にする一時預かりの有料駐車場は周辺に何カ所もあったがほぼ自動車用である。市の中心部にある大きな駅周辺でさえ自動二輪用という場所は前述した程度。よくある小さな駅ならばほぼ皆無なのであろう。確かに自動二輪に乗って最寄り(の小さな)駅に行くというケースは極めて少ないだろうから、どうしても自転車や原付バイクが主眼となってしまうのだろうが、スペースとして自動二輪も駐車できるような配置というか区切りを設定してもらえないものか。(そうしたところですぐに満車になるだろうから意味のないことなのかも知れないが……)
数なんて自転車や原付バイクに較べれば全然少ないのであろうが、それでも日本の主産業の一つであり、かつ利用している人が一定数存在し続けている交通移動手段である自動二輪なのであるから、駐車場のことをもう少し何とかすれば乗る人も増えて産業としてもっと発展するのではないか? 実際、東南アジアの国々ではバイクの利用率はかなり高いのだから日本ももう少しバイクに対するインフラを整備する等したらいいのにと思うのだが……。(かと言ってどこぞの国の、あの無秩序とも思えるバイクの交通量の多さについては「あれはアカンやろう」と思うが。)
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