ゴールデンウィークのツーリング

 ■5月4日土曜日にツーリングに行ってきた。プチツーリングではない。しかしロングツーリングでもない。距離にして往復で約200Km程度である。

 午前4時半頃に目が覚めた。予定より1時間早い。しかしもう眠れそうになかったので起床。静かに準備をする。

 午前5時40分にレブルに乗って自宅を出発。今回の目的地は……。

 当初は「アワイチ」(淡路島一周)を目論んでいた。そのために自分専用のETCカードも取得していた。車では何回か走ったことのある明石海峡大橋をバイクで走るというのも目的の一つだったのである。

 しかし、この時期は断念……。ゴールデンウィークということで明石海峡大橋及び周辺の高速道路、そして下道もかなりの渋滞が予想されていたからである。バイクであるからして車よりはまっしと思えたが、せっかくの明石海峡大橋だ。渋滞した道をチマチマと走りたくない。やはり快走したいではないか!

 と言うことで今回はパス。

 では第二候補としていた「ビワイチ」(琵琶湖一周)にするか? これも結局アワイチ同様、琵琶湖に続く道も琵琶湖周辺もゴールデンウィークということでメチャクチャ渋滞することが予想されたのでパスとした。せっかく一周するのだから快走したい。昨年の夏にアドレスV125Sリミテッドでつづら尾崎展望台に行き、その帰りにとんでもない渋滞に巻き込まれたのだが、おそらく今日も同程度の渋滞が容易に予想できる。だってメチャクチャ快晴なのだ。

 で今回結局どこに向かったのかと言うと……。

「聖地」である。

 関西でライダーの聖地と言えば(個人の思いです)「余野コン」、そしてここである。


 そう、「道の駅 針テラス」である。

 前々から一度ここに来てみたかった。ライダーの聖地というと私はいつも「余野コン」にばかり行っていたのだが集まるバイクの数の規模では、やはりこちらの方が断然多く、知名度としてもこちらの方が高いのでバイクに乗る身としては是非とも訪れたいと思っていたわけである。

 で、実際来てみた上での感想であるが、「まあ、こんなものかな」という感じであった。個人的には(願望として今日のような日だと)「数百台規模のバイクが訪れていて、さぞかし賑やかな場所なのだろう」というイメージを持っていて実際に訪れたら「テンションアゲアゲ!」になるかと思っていたのだが、実際はそこそこの数のバイクが訪れていたもののイメージしていたほどではなかった。まあこれは自分が過剰に意識してしまっていたからであろう。ここでそれなりのイベントが行われていたら、おそらくそれこそイメージどおりの凄まじい数のバイクがとまっていたであろうが、そうでない日はそれなりの数なのだろう。しかし聖地であることには変わりないから「やっとここに来たぜ!」っていう気持ちには嘘偽りはない。

 トイレ休憩を含めてここで20分ほど過ごした。その間にもバイクが途切れることなくやってきていた。瞬間の数は(前述したように)それほど凄まじいものではないが、一日通しで勘定したら、やはりかなりの数になるのだろう。さすがは「聖地」である。

 休憩して相応に「聖地」の雰囲気を味わった後、じゃあ帰ろうということで用意をしていたら隣にとまっていたバイクの乗り手から声を掛けられた。おそらく私よりもちょっと年上の方。最初は相手のバイクのハンドルがこっちに向いていたからか「すいません、邪魔しちゃってますね~」って感じで声を掛けられたのだが、別に邪魔にもなっていなかったので「全然大丈夫ですよ~」って返事をしたら、その乗り手さんが私のバイクのナンバーを見て「XXXからですか~!」って更に聞いてこられたので、それに答え、その後しばらくその方と話し込んだ。内容はと言うと、もちろんバイクに関することであったのだが、何でもこの日に奈良のどこかでカブミーティングが行われることになっていて、その方はそれ関係の何やら会の代表で、それに参加するとのこと。それで最初は「へぇ~」って感じで話を聞いていたのだけれど、まあその後の詳細は割愛するが、この方はどうも世間で偶に耳にする「自分のことを話したい(聞いてもらいたい)」系の老ライダーのような方っぽく、すごく親しみのある、人間としてはきっといい人の部類なのであったのだが、きっと若者ライダーからは敬遠されそうなタイプ、かつジジイで人間ができていない私のようなものには少々不得手のタイプであった。世間でよく見聞きする「排気量マウント」とか「ナンシーおじさん」のような自己チュー野郎と比べたら全然害のない方であったが、失礼ながら自分のことを人に聞いてもらいたいのであれば、まずは聞き上手になるべきではなかろうかと思った。ただ、もし私のことを気に入ってくださっていたのであれば、それは素直に「感謝」である。

 その後「それではお気をつけて!」と丁重にご挨拶をしてバイクを走らせた。きっともうお会いすることはないと思うが、どうかお元気でバイクを楽しんで頂きたい。

 そのまま「道の駅 針テラス」を後にした。

 さて帰りのコースであるが予定では、ここから京都方面に向かい亀岡辺りを回って帰ろうかと思っていたが、時刻的にそのルートではかなりの時間がかかりそうであったので結局来た道をほぼ逆に辿るコースとした。同じ道でも走る方向が逆になれば見える景色も別のものになるから今回はそれで良しとした。

 詳しい経由地は割愛するが、奈良から大阪方面に向かっている際に阪奈道路を通った。以前、東大阪市に住んでいた頃は連れ合いの実家が奈良なので(第二阪奈が開通するまでは)よく車で阪奈道路を通ったものだったが、オートバイで走ったのは今回が初めてであった。あの頃この道をバイクで走るだなんて想像だにしていなかった。この日もここを通ろうとは思っていなかった。GoogleMapの言う通りにバイクを走らせていたら「何だか見たことがある道やなぁ」と思うような道を走っていた。そしてすぐに「何や、阪奈道路やないか!」って気が付いた。たかが帰り道の道路のことではあるが「人生ってホンマようわからんもんやなぁ」って思った。

 その後、ちょっとまだ走り足りない気持ちがあったので、いつもの聖地である「余野コン」まで足を伸ばした。

ここも規模は違えどやはり「聖地」である。

 午後1時半頃に無事に自宅に戻った。本日の走行距離は約200Km。予定していた「アワイチ」や「ビワイチ」には遠く及ばない走行距離ではあるが、それなりに満足できた。

 さて「アワイチ」、「ビワイチ」はいつ実行しようか? いや正確に言うとすれば「いつ実行できるか?」であろう。実行するとすればどちらも「一日仕事」。できれば実行翌日は休みの日が良い。間違いなく翌日に体のどこかが痛くなっているだろうから翌日が仕事というのは避けたい。そうなると……、うーん、熟考が必要である。

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