今頃夏休み その2

 ◆10月21日(土)

 午前6時過ぎに起床。歯を磨くなどした後、ホテルの朝食ビュッフェにて朝食を頂く。朝食ビュッフェはよくあるビュッフェで良くもなく悪くもなく。特筆するとしたらシャトレーゼのケーキも提供されていた。(もちろん朝からケーキなんて私は食えませんでしたが……。)

 午前8時半過ぎにホテルをチェックアウトして娘夫婦宅へ向かう。

 午前9時過ぎに娘夫婦の車にて観光地へ。

 まず「地獄谷温泉野猿公苑」へ。その名の通り野生の猿がやってくる場所。猿たちがくることを「出勤」と言っているそうで、ウェブサイトを見れば今日猿たちが出勤しているかどうかがわかるらしく娘が確認したところ「出勤」となっていたそうだ。(猿たちが来ていなければやはり「欠勤」と言っているのか? 確認していないのだが、たぶんそうなんだろう。)

 「地獄谷温泉野猿公苑」に着く。

 しかしそこは単なる入口であり、ここから山中の道をテクテク歩いて猿たちがいる場所に向かう。距離にして約2Km先だ。山道なのでアップダウンのきつい道かと思っていたが、ちょっと登るとその後は比較的平坦な道が続く。ただ相応に標高が高い場所で、なおかつ木々に囲まれて陽があまり当たらないからかヒンヤリしていて「寒い」と言っても過言ではなかった。

 テクテク歩いてようやく猿たちがいる場所に到着。



 ここの猿たちはどちらかと言えば温厚だ。人間慣れしている感があるし何よりむやみに人間を威嚇したりしない。関西では猿と言えば、かつて箕面の滝の上に猿たちを餌付けする自然公園のようなものがあって、けっこう有名な観光名所であったのだけれどむやみに餌を与える観光客がいたりして変に人間慣れしてしまい、それが災いして最後は人間から食べ物を強奪したり威嚇したりするような狂暴な面が露になってしまい、その印象が強くなってしまった。実際に猿による被害を受けるケースも珍しいものではないものになってしまって「猿を山に帰す」取り組みが始まり、結果今はもう箕面山の奥の方で餌付けされていて人目に触れるようなところにまでは滅多に降りてこないようになってしまった。自分の身近にこういった「不幸」とも言える経緯のある猿たちがいたから、ここ地獄谷温泉の猿たちにはできるだけ平穏な暮らしが続いて欲しいと思う。

 次に向かったのは志賀高原。

 目論見としては横手山頂にある「横手山頂ヒュッテ」で昼食を摂る。しかし山をどんどん登っていくにつれ天候が徐々に悪化。中腹辺りで雨雲の中にすっぽりと入ったのか周りの景色はほぼ真っ白。山頂辺りでは霧も発生していて絶景なんてどこにもない。おまけに気温はマイナス1℃。これをある程度予想してダウンジャケット等の冬装備で訪れていたのだが正解であった。渋峠駐車場に到着して

車から出たらもう本当に冬。寒いったらありゃしない。

 それでお目当ての「横手山頂ヒュッテ」に行こうとしたのだが、この店に行くには渋峠駐車場より送迎車を利用しなければならないので娘が店に連絡したところ、商品すべて完売となったため閉店とのこと。時間はまだ13時。人気店であることは重々承知していたが、こんなに早くに完売になるとは思っていなかった。残念!

 仕方がないので少し下って「横手山ドライブイン」に入って昼飯。寒いので私は温かいお蕎麦を頂いた。

 天気は今日は回復する見込みはなし。天気が良ければここから絶景を眺めることができるのであるが見渡す限り真っ白……。


 仕方がないので午後3時前に宿泊先にチェックイン。明日の快晴を願った

 この日の宿泊先は「石の湯ロッジ」という名前のとおりロッジ。建物としては古い。内装を少しずつリニューアルしているような感じ。一階のホールはとてもきれい。でも部屋は昔の作りのままで古い旅館のような畳部屋である。なぜ登山客でもないのに、このような宿泊先を選んだのかというと単純に他に空きがなかったからである。いや空きはあった。しかし値段に折り合いがつく宿泊先がここしか空いていなかったのである。それで満足できる宿泊先でなかったのかというと、そうでもなかった。理由は夕食、そして翌朝の朝食がけっこう良かったからである。

 夕食後、風呂に入り、しばらく一階のホールで寛いだ後、部屋に戻り午後11時前に就寝。

 ちなみにこのロッジ付近では今年カメムシが大発生していて建物内にけっこうな量のカメムシが出没していた。もちろん部屋の中にもカメムシがけっこう侵入してきていて見つける度にガムテープでくるんで捨てるということをした。夜中もカメムシの存在を体に感じては目を覚まして対処した。おかげでこのロッジの感想は「カメムシがいっぱいだった」というものになってしまった。

◆「今頃夏休み その3」に続く


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